法人紹介

第1章 育児で大切なこと

1-1 保育園で育てるもの

”育てる”とは何でしょう。私たちが子どもの時代は、子どもは周囲の大人によって育てられ、育つということが当たり前のことでした。親は、生れてきた子どもをいとおしいと思い、生れる前から誕生を待ち望み、喜び、大切に育てようと心構えを持つものです。

保育園でお預かりする子どもの年齢は0歳?就学前の乳幼児です。この時期は、一人の人間としての基礎となる、どんな人格になるのかを決定する重要な時。乳幼児期の育児は、子どもの要求や期待を受容し十分に応えてあげることが大事です。

次の時代を生きる子どもたちは、十分に愛されることから生きる喜びを感じ、自分に自信を持ち、いたわりや思いやりの心を育てていくことでしょう。

私たち保育士は、子どもの存在を喜び、子どもにどういう愛の手を掛けられるか心を砕き、そのためには自分の中に愛の心を持たなくてはなりません。ひそかに最善を尽くし、子どもが自ら成長するのをじっと待つのみです。