法人紹介

第2章 友達との育ちあい

2-5 夏の子どもたち

室内で遊ぶことの多かった梅雨も明け、空がきらきら、木々の青葉もきらきらと子どもたちを園庭へ招いています。毎日プール遊び、どろんこ遊びに興じ、かわいい歓声はどこまで届いていくのでしょうか。

年長児は、水を掛け合ったり、ワニ泳ぎをしたり、周囲の保育者から拍手を受けてはしゃいでいます。

小さな子どもたちもじょうろから流れ落ちる水に大喜び。保育者と手をつないでプールの中を歩けば、満面の笑みがこぼれます

保育者は、夏休みがない分、次から次へと新しい期待に応える準備をしなくてはなりません。

子どもたちも「今日は何をして遊ぼうかな」「誰と遊ぼうかな」「昨日はケンカしちゃったけど、今日は仲良くしたいな」などど、新しい思いを持って登園してきます。

お父さんは、お母さん方は、この暑い夏だからこそできること、わが子が喜ぶ(であろう)遊びをあれこれ考えておられることでしょう。

自然がいっぱい、手付かずの場所はいかがでしょうか

自然は何も言いません。あるがままの自然に子どもの方から「こうすれば面白い」「これとあれを組み合わせたらもっと楽しい」「お庭には咲いていない花を見つけたよ」と発見し、感動し、目的を持たず歩くだけでも達成感を覚えることでしょう。

草の上に寝転び、空を見上げるだけでも、風の冷たさ、雲の形や動きなど発見や感動はいっぱいあるはずです

自然の移り変わりに驚き、共感し、それが人の気持ちに共感する感情となり、『喜ぶ友と一緒に喜び、悲しむ友と一緒に喜び、悲しむ友と一緒に悲しむ』豊かな心が育つはずです

わが子に思いやりのある心を育てようとするなら、親自身が近所の人、友人、その他の人の喜びを本当に一緒に喜ぶことではないでしょうか。大人が言葉で「~しなさい」「~でありなさい」というよりは、態度・しぐさで示せば小さい子ほどよくまねるものです。『子は親の鏡』といわれように、そのまま映し出します。恐ろしいような言葉を平気で使っている子もいますが、教えられたものではなく、耳にした言葉をまねているのです。

子どもたちが幸せいっぱいの豊かな人生を過ごせるように私たち大人は、きちんと模範を示さなければなりません。みんなで考えていきましょう。